Le Tricoteur ル・トリコチュール ガンジーセーター
何年か前に友人が来ているのを見て、素敵だなと知ったのがきっかけだった
シンプルで存在感があり、定番とはこうあるものかと思ったものだ
Le Tricoteur ル・トリコチュール ガンジセーター
ガンジーセーター とは
1964年創業、イギリス・ガンジー諸島より古くから伝わる伝統的なガンジーセーターだけを
作り続けているメーカー。
ガンジー諸島はフランスとイギリスのちょうど真ん中に位置するチャネル諸島の一つであり
そこで生まれたセーター「ル・トリコチュール」はイギリスでありながらフランス名を持つ。
身頃、袖のつなぎ(リンキング)は今日でも手編みにこだわり、独特の仕上がりを生み出している。
ガーンジーセーターの歴史は古く、1500年半ばにはスコットランド女王メアリー
イングランド女王エリザベス1世が愛用されていたとされ
1857年にはネルソン提督が海軍用の衣料として採用していた記録が残っている。
ガンジー諸島の厳しい冬の海で働く男達の為に女性たちが編み上げたセーターが由来で
ネックや肩、脇には動きやすいよう工夫が施されているのが特徴。
ヴァージンウール100%の毛糸を紡績工程で強い撚りをかけた上に目を堅く編みこむ事により
セーター質量の30%水を含んでも湿気を感じさせないほどの機能を持つ。
可動性を与える為に施された独特のパターンが絶妙なアクセントとなっており
そのトラッドなルックスからも何世紀にも渡り親しまれ続けている。
また特徴としては、前後がないというのも挙げられる
これは暗い夜の海の上、前後を気にせず着用できるからだそう。
家系の網模様
ガンジーセーターには海に関係する独特の網目模様があるそうです
これは 各家系に代々伝わる編み模様で、当時は、各家庭の妻や娘が、
漁に出て行く夫や息子の無事を祈って「ガーンジー」を 編んだと言われてます。
また、その家系に伝わる「網模様」を編み込んでおけば、万一遭難し、水死体で発見され
その時顔が腐敗していて識別出来なくても、身につけている「ガーンジー」の模様や修理跡で
身元が判別できるという、役割もあったようです
シンプルで無骨で、機能美
何のために作られ、ここにたどり着いた理由がわかる
作る方の思いが込もっていて
大切に付き合っていきたいと思える服