引きこもり 8050 

引きこもりについて

 

林真理子 8050

この本を手渡され、子供を持つ親として、先に読んで欲しいと。

義母に言われたのだ。

正直、その姿勢が子供を追い詰めていくんだと思った。

何かと、周りと違うと問題視する、うちの子は大丈夫

できなかったらどうしよう、周りからどのように見られるか

心配だ、できるからやってみて、何があったの?

自分の不安を、相手の問題を解決しようとすることで

やっていると解釈し、安心感を得ることで

拭い去ろうとする行為

私たち親はできる限りのことをやった。

当の子供はどうだったのか?

過剰に期待をかけられ

こうなることが正義

周りができてるのに、できていないのは問題

苦手なことでも、努力すればできるからやってごらん

誰でも努力すれば同じようにできるようになる

この思想が、ストレスを蓄積させていく

 

苦手なものは苦手でしょうがない

克服したいと思うならば、やればいい

そんなことよりも、自分のできることを、得意なことを

見つけて、それを伸ばして行ったらいい

自信も生まれるだろう

必要とされる、自己肯定感も生まれるだろう

 

こどもは優しい

自分を産んでくれた親に対して、子供は期待に

答えてあげたい、安心して欲しい

自分を一人前の人間だと認め、接して欲しい

そして、根本的に親を傷つけたくない

 

自分の不安をしっかりと受け止めろ

本当に不安なことなのか

なぜ不安なのか

引きこもりが問題ではなく、それを作り出している

社会の意識構造が問題なのではないか

 

おそらく、引きこもりは減っていくだろう

ひとと違うことが、認められ始めている

時代が変わってきている

認めることだ

引きこもりを製造しているのは

引きこもりという虚像を恐れている

親世代

 

みんなと同じわけがないことに気づき

顔、声、体型、考え方、行動、生活環境、友人関係

同じ人間など誰一人いない

それを同じ一つの枠にカテゴライズし、はみ出たら

障害者だの、引きこもりだのと。

 

考えることを忘れたテレビ世代